2004年11月
11月1日(月) 近頃、カーペットにときどき、ヴィッキーの毛の固まりがポチポチとついています。久しぶりに、ブラッシングをしたほうがいいかと思い、嫌がるヴィッキーに無理やりブラシをかけました。背中、お腹、尻尾とかけても、ブラシにはほとんど被毛がつきません。おかしいな、先代ヴィッキーだったら、ちょっとブラシをかけただけで、毛がつくはずなのに。
その間、ヴィッキーは私の手を噛み噛みするは、爪で引っかこうとするはで、抵抗します。結局、ムダ毛取りは、ほとんど不毛の状態で終わりました。チンチラだというのに、他のチンチラより毛が短いんだろうか、先代ヴィッキーよりは毛の張りがあるような気もするし、と、やっぱりご飯が合っているんだと結論づける私です。
11月3日(水) 私のふとんの上で、ヴィッキーがシーツを一心に前足で掻いています。一体何をしているのかと近寄ると、なんとシーツの上に糞が。砂をかけようとしてシーツを掻き掻きしていたというわけです。お尻の回りに度々糞をくっつけて来るけれど、人の布団の上に落としたりしないでよ。憤然として、シーツを洗ったのは言うまでもありません。天気の良い日で良かった。
11月5日(金) 鶏挽肉、鶏砂肝、鱈、玄米ご飯(黒米入り)、人参、人参の葉、ブロッコリー、珊瑚カルシウム、ビール酵母、鰹だし(水気が足りなくなってちょっと入れた)
頼んでおいた砂肝が来たので、早速砂肝入りのご飯作り。半生状態でも砂肝の固いこと。切れない包丁だと力が入ります。できるだけ細かく切らないとかみ切れないのでは、と考えたのは間違いだったようです。思いの外、喜んでせっせと食べていました。
11月6日(土) 先に作って冷凍しているご飯を温め、昨日の残りの砂肝をトッピングしました。砂肝の所だけ上っ面を先に食べ、時間をかけて完食していました。たまにだから良いのか、砂肝の威力は大きい。ヴィッキーの食欲があると嬉しい。
11月8日(月) 人間のトイレの前の廊下に、ヴィッキーの糞が落ちていました。用を済ませたばっかりのような糞なのです。うっかり、昨夜ヴィッキーのトイレをきれいにするのを忘れていたので、思わず厭味でトイレ以外の所にしたのかと思いました。あわてて、朝の忙しいときにトイレを掃除し、お尻の回りを見ると、ちょこっとその痕跡があります。またまた、はさみで糞のついた毛をチョキチョキ切り取りましす。こうしてヴィッキーのお尻の回りの毛はだんだん短毛になっていきます。厭味でこの場でしたのか、それとも毛にくっつけてここまで来たのかと疑っているところです。
11月9日(火) 豚挽肉、鶏砂肝、玄米ご飯、人参、人参の葉、蕪の葉、牛蒡、珊瑚カルシウム、ビール酵母、小麦胚芽
作っているときは、ニンニンうるさかったのに、いざご飯を出すとくるっと向きを変えてユーターン。『なんでよ。』先日の豚ご飯と違ってセージを入れていないから大丈夫だと思っていたし、作っている間良い匂いがしていたのに。まあ、そのうち食べるでしょ。鶏肉ばかりでは、偏食甚だしいから、好きなものだけを出すことはできません。
11月13日(土) 豚挽肉、鰈、玄米ご飯(丸麦入り)、ブロッコリー、ルッコラ、燕麦、珊瑚カルシウム、ビール酵母、小麦胚芽
むき鰈の切り身を豚挽肉と一緒にし、少しでも魚を食べさせようとしました。混ざっていれば食べるようです。
11月14日(日) 皮なし鶏もも肉、玄米ご飯(丸麦入り)、人参、燕麦、小松菜、珊瑚カルシウム、ビール酵母、小麦胚芽
与える量が多すぎたのか、いつまでたってもなかなか食べきれませんでした。翌朝、ご飯つぶと野菜だけが残っており、生肉にからめるのはやはりむずかしいと思いました。
ベランダで小さな鉢に植えていた燕麦を室内にとりこみました。ヴィッキーは、ベランダに出ると植物(特にイネ科の雑草)を口に入れようとするので、葉っぱだけでも食べられるくらい成長したかと、鉢を入れてみたのです。室内の方が成長は早そうだし。
11月15日(月) 皮なし鶏もも肉、玄米ご飯(黒豆、大正金時豆、白いんげん豆入り)、人参、燕麦、キャベツ、珊瑚カルシウム、ビール酵母、小麦胚芽
人間のご飯に黒、赤、白の豆を入れて炊きました。炊く前の状態は豆の色がそれぞれわかってとてもきれいだったのに、できあがると黒豆や大正金時の赤に押され、白いんげんは赤く染まってしまいました。猫用に取り分けていたそのご飯を入れ、煮ながら豆はスプーンでつぶし、栄養ありそう、と勝手に想像しながら(猫にはどうかわかりません)作ってみました。ヴィッキーが、いつもと同じように食べているのをみると、猫には肉魚以外は何でも好んで食べたいものではないと、思えました。
11月17日(木) 排水管の交換工事のため、1日中家にいなければなりません。ヴィッキーは人見知りしないので、何か音がすると寄っていってしまいます。絶対オジャマになると思い、トイレとご飯、水を入れ、1室に閉じ込めました。
普段は無口な猫なのに、いつもの自由がないとうるさいことうるさいこと。ニャーニャー高い声で頻繁に鳴き続けるので、出してあげようかという気になりつつ、うーんやっぱりだめ、1日中ヴィッキーがどこにいるのか見張るわけにはいかないと、気になりつつ夕方まで閉じ込めました。
午後、途中から静かになったのは眠ってしまったからのようです。このときも、様子を見に行きたくなったのですが、いやまたうるさくなったら大変と、寒くて風邪を引いていないか気にしつつも、やっと夕方にドアを開けました。パソコンの前の椅子の上に乗せたねむねむルシャの上で丸くなっておりました。
11月18日(金) ヴィッキーは生後3か月で私がショップから引き取るまで、他の猫に比べると非常に育ちが悪い猫でした。ブリーダーが母猫から引き離すのが早すぎたと私は思っています。生後2か月立っていないのに、母親から離れるのは可哀そう。そのおかげで、ショップに来てから、しばらくはご飯をあまり食べなかったそうです。
そのヴィッキーにも、とうとう春が来てしまいました。先代ヴィッキーは、確か8か月ぐらいのときに避妊手術を受けたのですが、発情する前だったので、どんな状態が発情なのか今いちよくわかりませんでした。
1.いつもは無口なのに、最近はかん高い声で騒ぐ。
2.お腹を床につけたまま、匍匐前進で歩く。
3.膝の上に乗せても、いつもなら尻尾の付け根が下がるのに、抑えても抑えても、尻尾の付け根が固く持ち上がったまま。
これは、どう考えてもやはり発情しているとしか思えません。避妊は可哀そうな気もしますが、ほっておくと周期的に雌は発情するらしいし、外に出たがるらしいので、望まれない子ができてしまうとも限りません。
まだまだと、延ばし延ばしに様子を見ていた避妊手術ですが、やはり決行しなければと、重い腰を上げ、渋々獣医に電話しました。
11月19日(金) 鶏挽肉、鶏レバー、玄米ご飯(黒豆、大正金時豆、白いんげん豆入り)、人参、春菊、サニーレタス、燕麦、珊瑚カルシウム、小麦胚芽、ビール酵母
土日は出かけなければならないので、ヴィッキーの避妊手術は月曜にお願いしました。あいかわらず、ヴィッキーはめちゃめちゃうるさいです。とっても無口で、めったに鳴き声を聞かない猫だったのが別猫になってしまったようです。発情している猫と家の中で一緒に暮らす飼い主って、動物と暮らしているのを実感するのではないでしょうか。
11月20日(土) 鶏挽肉、鶏レバー、玄米ご飯(黒豆、大正金時豆、白いんげん豆入り)、ジャガイモ、人参、燕麦、珊瑚カルシウム、ビール酵母、小麦胚芽
切り身の鮭を入れるはずが、ジャガイモをすりおろしているうちに入れ忘れてしまいました。そこで、鮭は飼い主が食べてしまうことにしましたが、ジャガイモ入りのどろどろタイプのご飯は、あまりおいそうではありません。ヴィッキーも、あまり好きではなさそうです。少しでも、魚を加えるべきでした。
11月22日(月) 帰宅してから獣医さんのところに、ヴィッキーを連れて行きました。「麻酔でショックを受ける場合もあります、うちでは今までないですけどね。」と、釘を刺されると、ひやひやします。死ぬような手術でなくとも、亡くなる人もいることだし。望みは、家に来てからだんだん健康体になってきて、被毛もふさふさしているということです。健康なら、そんじょそこらのストレスに負けることはないでしょう。洗濯網にかぶせられてケージに入れられたヴィッキーを残しつつ、いろいろ想像することしきりです。
幸い明日は祝日なので、午後3時には迎えに行くことにし、獣医から「何もなければ、電話しませんから」と言われて帰りました。それにしても夜型の獣医です。夜中の12時に手術をするといってましたから(自宅で開業してます)。夫にそれを言うと、「猫型の獣医だ」とか申しておりました。
11月23日(火) 何かあって、獣医から電話がかかってくるかもしれないと、やきもきしながら、頼りのないのは良い知らせと暗示をかけつつ、やっと午後3時です。電話をすると、どうぞいらしてください、と言われたので、ほっとしてヴィッキーを迎えに行きました。ケージの隅で怯えたような顔をしておとなしくしているヴィッキーを見ると、すまないと思いつつ、無事で良かったと思わずにいられませんでした。
獣医は、「溶ける糸で2針縫っていますが、10日してまだ糸がついていたら抜糸にきてください。傷口を舐めないように気をつけて。」と言うだけで、エリザベスカラーも渡してくれないので、こちらからそれを要求すると、奥から使い捨てだというエリザベスカラーを持ってきてくれました。
開いて入るほうを顔の方に向けるように、確かに獣医は教えてくれましたが、それだとやたらうっとおしそうなので、開いているほうを体側にしてみました。要は、傷口を舐めるのを阻止できればいいのでしょう。何だか白いケープをかけた猫さんができあがりました。数日前のうるささが嘘のように、とっても静かなヴィッキーで、食欲もなく、まるで病気にでもなったようです。当たり前ですね。
11月27日(土) とうとう初めてのオエオエが出てしまいました。今まで、一度も毛玉を吐いたことがなかったけれど、ヤッパリといった感じです。最近点々と毛が床に落ちていたので、さすがにむだ毛が出てきたかと観察中でした。こうしてだんだん、成猫になっていくのでしょうか。しかし、いまだ、眼の色は緑ではありません。緑色っぽいかなと思えるくらいのグレーです。
11月28日(日) 太刀魚、豚レバー、玄米ご飯(丸麦入り)、燕麦、バジル少々、水菜、珊瑚カルシウム、ビール酵母、小麦胚芽
肉食ばかり与えていて、タウリンが足りているのかどうかと、ふと気づきました。タウリンも亜鉛も足りないに決まっています。でも、フィッシュオイルを添加するのは嫌だから、あわてて冷凍の牡蠣を注文することにしました。とりあえず、人間用の太刀魚を取り分け、ヴィッキーのご飯に加えました。
11月29日(月) 鶏もも肉、豚レバー、玄米ご飯(大正金時豆入り)、人参、レタス、しめじ、珊瑚カルシウム、ビール酵母、小麦胚芽
鶏レバーに比べると、豚レバーは臭みがあると思いますが、ヴィッキーは別に気にしていません。鶏挽き肉より、ずっと好きそうにみえます。