ちびヴィッキーをショップから引き取って3か月になろうとしています。ショップには原則として生後3か月立たないと引き渡さないという規定があったので、家に来てからヴィッキーは手作りご飯を3か月間食べているわけです。
まだ、成猫になっていないので、さらに被毛が長く密になったらどうなるかはわかりませんが、第一に、先代ヴィッキーのように毛が抜けません。掃除したてでも、先代ヴィッキーの白い毛が絨毯に点々とつくということは、日常茶飯事でした。掃除のしがいがないなあ、といつもこぼしていたものです。
不思議に思っているのですが、ちびヴィッキーはあまり毛が抜けません。野生の環境にあったら、もしその動物の毛がしょっちゅう抜け落ちていたら、そこに自分の存在を示すことになり、敵に自らの居場所を悟られてしまうのではないでしょうか。いくら長毛種の猫でも、本来はあまり抜けないのではないかと、定説を疑っている私です。
第二にそのおかげか、毛玉を吐いているのを一度しか見たことがありません。糞の中に一緒に出て行っているのではと、推察しています。ヴィッキー自身は頻繁に毛づくろいしていませんが、全然していない訳でもなく、顔を洗う仕草はしょっちゅう見かけます。毛も絡みつかないので、飼い主は1週間に1度程度、おざなりにブラッシングするだけ。先代ヴィッキーは、しょっちゅう毛玉を吐き、帰宅するとそれを知らずに踏んづけるなんてことがたびたびありました。ほんと、ちびヴィッキーはどうしているんでしょう?
第三に、糞尿の匂いがあまりしません。ヴィッキーを預けられた母は、匂いに非常に敏感な人ですが、「もっと、臭うと思っていたけど、この猫は糞が臭わないね。」と言っておりました。「手作りご飯のせいだと思うけど。」という私に対し、「そうね、ニンニクを食べた人は臭うし、食べ物によって臭いは変わるわね。」と、応えておりました。コリアンダーを大量に摂取する民族(部族?)がいると聞いたことがありますが、その民族の体からはコリアンダーの匂いがするのだそうです。新鮮な食材を使ったご飯は、やはり猫の食性に合っているし、だからこそ速やかに栄養が吸収されて、いらなくなった排泄物が速やかに出てくる。このサイクルが自然な状態で行われ、しっかり朝ご飯を食べ夕ご飯を食べると、ヴィッキーは体に入れた分だけ糞をします。そうなんです。2回糞をしています。
第四に、体質改善されてきています。家に来た日からヴィッキーは、クシャンクシュン、それはもうしょっちゅうくしゃみをしていました。1か月健診のとき、獣医さんに鼻炎があるのかもしれないといわれましたが、最近はめったにくしゃみをしているのを聞いたことがありません。水(すい)の代謝が悪いと余った水分が出てきていろいろな症状が出てきます。皮膚に現れれば皮膚炎に、鼻に現れればくしゃみや鼻づまり、気管支に現れれば喘息に、胃に停滞すれば胃炎になったりします。私よりも、とっとと先に水の代謝が良くなってしまったヴィッキーです。
いいことずくめのようですが、健康管理に気を使い食のバリエーションを保つのは結構大変です。人間の食生活より猫の食事の栄養成分を計算したりしている自分が、アホかいなと思うときもあります。でも、猫の食事を考えるようになり、さらに自分たちの食生活も改善するいい勉強になりました。
なんといっても最大の利点は、健康でいてくれれば、医者にかかる費用もそのための時間も、猫にとっての苦痛もないことなのですから。