アイヴィーキャットグラス葉っぱ

猫の草が燕麦だとは調べるまで知りませんでした。牧草にするもので、要するにオートミールらしいのですが、食品成分表には実の部分しか掲載されず、葉の部分はありません。
先代ヴィッキーは買ってきたキャットグラスにあまり興味を示さず、プランターに自然に生えてきた雑草 (稲によく似たもの) の方を好みました。毛玉を吐き出すのには野生の草の方がパワーがあったのでしょう。ベランダ伝いにやって来た他の部屋の子猫は、まだ植え替え前のミニグリーンであるドラセナコンシンナの若芽を食べてしまいましたが、先代ヴィッキーは一番力のある植物を本能的に知っていたようで、私が「えっこれ食べちゃったの」と思うような植物を食べたことはありませんでした。
買ってきたキャットグラスは、黒いアブラムシがあっと言う間につき、それゆえ二度と買ってこようという気はなくなりました。雑草の方はアブラムシがつくようなことはなく、生えてくるたびに先代ヴィッキーのために抜かずにとっていました。

キャットグラスの寄せ植え

燕麦、キャットミント、ジャスミン、メランポジウムの寄せ植え

燕麦の種を撒いてみる気になったのは、ドクターピトケアンの本に、猫のために麦を植えるという文を読んだときです。自然食品店に行けば、麦の種を簡単に手に入れられると書いてありましたが、日本ではかえってむずかしく、園芸店で種は売られていました。もちろん、すでに芽をふいた鉢もありましたが、どんな土を使っているかわかりませんし、先代ヴィッキーのときのようにアブラムシだらけになるのを懸念し、私としてはめずらしく種を蒔いてみようと思ったのです(普段は、沢山芽が出てきて同じ植物だらけになるのが嫌で、種を蒔くことはありません)。

いやあ、燕麦ってさすが麦ですね。一晩水につけた種を3箇所に蒔いたら(5月9日)、翌日には根が出、2日目には芽、そして朝に晩にどんどん大きくなりました。そのまま食べることもできるように小さい鉢に蒔いたものをヴィッキーの前においてみましたが、全然食べようとはしませんでした。子猫だからかもしれませんが、子猫だって自分でグルーミングするし、毛玉を上から吐き出すより、下から便で出してくれる方がよいと、食事を作るたびに燕麦をむしり、加えています。燕麦は、またすぐ延びてくるしアブラムシもつかず、安価な種からヘアボール対策ができるのはうれしい限りです。
ワセリンを猫の鼻に塗るとヘアボール対策によいと書いている本もありますが、ワセリンは鉱物油ですし、人間に塗ると皮膚から吸収されて良くないともいわれています。

キャットグラスの種種を蒔いてから2か月後、燕麦に実がついてしまいました。花はいつ咲いたのか全然気がつきませんでした。葉っぱも硬くなり、草として利用できる葉の部分も大分減ってきました。草としての風体がなくなってしまったので、蒔きなおさなければなりません。

3回目(9月)に蒔きなおしたときに、以前よりだいぶ発芽率が落ちているのに気がつきました。発芽率が落ちたのは,、室内にそのまま置き、夏を越えたせいかと思いましたが、まだ大分残っているので勿体ないと思いそのままにしていました。10月初めに母とサカタノタネに行ったときに、鉢植えのキャットグラスを見て、新たに燕麦の種を買うことにしました。その種は輸入品の種のコーナーにあり、かわいい袋に入って売っておりました(種に書かれていた言葉)。係の人に、夏越えしたら燕麦の種の発芽率が落ちたと話したところ、「燕麦の種は発芽率が落ちやすいんですよね。湿度15%で、15度で保存しないと。」とのことでした。冷蔵庫は湿度が高いので、乾燥剤を入れて密封して冷蔵庫に入れなければならないのだそうです。